2024年1月20日土曜日
24. 大寒(だいかん) 1月20日〜21日
一年間のうちで最も寒い時期。
七十二候
- 款冬華 (ふきのはなさく) フキノトウの蕾が出始める1/20~24頃
- 水沢腹堅 (さわみずこおりつめる) 沢の氷が厚く張る1/25~29頃
- 鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく) ニワトリが卵を産み始める1/30~2/3頃
今日は二十四節気の最後の節気、【大寒】です。冬季最後の節気。2週間後は【立春】。 一番寒さが厳しい時期ですが、「春」もうすぐそこに。もうひと頑張りしましょう! 大寒。 「陰窮まれば陽に転ずる」と言われるように、これからは陽気が少しずつ増していきます。
大寒には、中国北方では、「消寒糕」という、もち米で作った甘くて柔らかい「年糕(もち)」(糯米粉、白砂糖、水、竜眼肉、赤なつめ、胡桃、植物油)を食べて、幸せを祈り、南方では、心身とも温まる鶏スープを作って飲む習慣がああるそう。大寒の「八宝飯」も。 中医薬膳では、大寒と立春は相交わっているので、飲食養生では冬の《収蔵》の滋養のある食べ物は少しずつ減らしていき、春に向け《昇散》作用のある食物を追加していくと良いです。 また 春に向けて血を補うこと。【養血】
関節を冷やさない!
特に膝の関節を冷やさないように。 風邪(ふうじゃ)と関係のある関節炎。足、膝には多くのツボがあり、中医では「関節炎」は、経絡(ツボの並ぶ線)に邪気が入り、寒邪が関節に留まり、気血が滞り、関節痛となります。だから寒邪も風邪もある冬には、関節炎が多くなりやすいのです。
暖身先暖心,心暖則身温
「体を温めるとまず心が温まり、心を温めると体が温まる」
大寒には、心神をケア。喜びすぎ(心)や悲しみ過ぎ(肺)を避けます。メンタルを平常に保つことで気血が正しく流れるようになります。
そして
正气存内,邪不可干
体内の正気が強ければ、邪気に侵入されにくい
『黄帝内経』の言葉にある有名な言葉、「正気存内、邪不可干」つまり「体内の正気が強ければ、邪気に侵入されにくい」これは『免疫を高めていれば病気の原因は入って来ない』と言う中医基本の考え方です。 つまり、免疫=気。おすすめ食材でケアしていきましょう!
大寒の養生原則【補陰潜陽】 【補肝血】【補腎健脾】【温中散寒】
大寒には脾と腎を強化し、肝血に栄養を。心を養い腎を強く。塩分を減らし、苦味を増して心の気を養い、腎をケアして胃腸を丈夫に。温かいおかゆなどでお腹を温め寒さを散らします。
大寒のおすすめ食材
大寒のおすすめ食材は 陰中求陽》“冬蔵”転“春生”を意識して
黄帝内経に「春夏は陽を養い、秋冬は陰を養う」“春夏養陽,秋冬養陰”、そして「陰の中に陽を求める」
大寒の時期には平性と温性の食べ物で気を補うだけでなく、同時に陰液を補う(補陰)ことが必要です。
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女性の養生法:疏肝養血
女性は通年の養生として【補陰補血】を心掛けますが、特に気の流れも良くする【疏肝養血】もケア。
美容茶【なつめ、枸杞、玫瑰花】をセットで。
同時に大寒は辛すぎるものには注意。熱を生じて陰が損傷します。35歳を超えた女性は特に辛いもの(辛味)、大温大熱の食べ物を摂りすぎは、陰血が消耗するのでほどほどに。
女性は月経が来たら、この時期、朝生姜スライスを一枚お湯で割った生姜茶を飲むのがおすすめ。胃腸が快適に動きます。
そして食べ過ぎにも注意。
食べ過ぎたときの中医の裏技?!【健脾消滞】
食べ過ぎてしまったら山査子
山芋、山楂子サンザシ、柚子、
脾臓を強化し、停滞を解消。
大寒は中国では春節でもありご馳走三昧になりがち。 中医では胃腸が動かないで消化しないと胃腸に停滞すると考えます。症状としてはお腹が張ってガスが溜まり、ゲップが出る状態。(気滞体質x気虚体質)
特にお肉の食べ過ぎて消化の停滞を解消するためにサンザシがおすすめ。中国では旧正月には毎日 3 個の山査子の実を食べるそうです。(新浦安イオンにあるんですよ)必見!!
以上です。
冬の間に代謝を上げて素敵な、春を迎えましょう。春はそこまで。
- りんご
- くるみ
- レバー
- 竜眼肉
- 栗
- 山椒
- 山芋
- 菜の花
- なつめ
- 大根
- にんじん
- ほうれん草
大寒おすすめレシピ
♬ご紹介したrecipeは
おもてなし料理教室
のレッスンのレシピになります。
フランス菓子教室 研究家クラス試食タイムより。(取材を受けたときのレッスンMENU)
五季 | 五行 | 五性 | 五気 | 五色 | 五味 | 五臓 | 五志 | 五竅 | |
冬 | 水 | 潤下 | 寒 | 黒 | 鹹 | 腎 | 驚・恐 | 耳・二陰 |
おもてなし料理教室 試食タイムより。
フランス菓子教室 研究家クラス試食タイムより。
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フランス菓子教室 研究家クラス試食タイムより。 おもてなし料理教室 試食タイムより。