16.秋分(しゅうぶん)
16. 秋分(しゅうぶん) 9月22日〜24日
2024年9月22日(日・祝)昼と夜の長さが同じになる頃。 秋分を境にだんだんと夜が長くなっていきます。秋の彼岸の中日。
七十二候
- 雷乃収声 (かみなりすなわちこえをおさむ) 雷鳴が聞こえなくなる(9/23~27頃)
- 蟄虫坏戸 (むしかくれてとをふさぐ) 虫が土中に掘った穴をふさぐ(9/28~10/2頃)
- 水始涸 (みずはじめてかる) 水田の水を抜かれる(10/3~7頃)
秋分は、夜と昼の長さが同じ、《陰平陽秘(いんへいようひ)》
秋分
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、「お彼岸」の時期である「秋分」は、残暑も落ち着き過ごしやすい時期。
夜と昼の長さが同じ秋分は、陰陽調和の日。中医学では、 「陰平陽秘(いんへいようひ)」 。
「陰平陽秘(いんへいようひ)」とは
陰平(おさまり)て陽秘す.(陰気が平順で、陽気が固守のこと)
(陰気が平順で、陽気が固守のこと)陰平陽秘:陰平(おさまり)て陽秘す. ※出典は『黄帝内経素問』生気通天論
陰平陽秘は 陰と陽が対立・制約しながら調和した状態。
陰陽のバランスが崩れると、人は病気になってしまいます。中医学の陰陽学では、エネルギーが活発に働く「陽」と、静かに休息する「陰」が秋分を境に入れ替わるのです。 日々の食事についても、陰陽の動きに合わせることで体の調子を整えていきましょ。(薬膳といいます。)
渇く!秋の乾き方も2種。「温燥」「涼燥」
10月前半「温燥」、10月後半「涼燥」。
秋は乾燥してくる季節ですが、中医学ではこの乾燥状況も陰陽に分けて考えます。
10月前半までは温かい乾燥で「温燥」、空気は冷たくなってくる10月後半を、「涼燥」と言います。
当然おすすめ食材も少し変わります。今回は「温燥」でお話していきます。
秋は【収】
秋は怒らないで!
春と夏は発散する時期ですが、。秋冬は温存の時期
気持ち的にも、《心をゆったりと穏やかに過ごす。秋は怒らない》ように。
秋にプンプン怒っていると春になると、気滞体質の方は特に春に落ち込み易くなるのです。
秋のダイエットは老化が進みます!
収の時期に 冬の腎に負担かかると体が老化しますよ。秋冬は蓄え時期。ダイエットは春に。
秋分は体を潤す食材で養生《お肌カサカサなりやすい人》必見。
「秋の臓」、「肺」。肺は乾燥するのを嫌い、鼻、喉などの不調、咳が出やすく
秋分には乾燥がひどくならないうちに体を潤す食材で養生します。「秋の臓」、「肺」。肺は乾燥するのを嫌い、この時期鼻、喉などの不調、咳が出やすくなるなど、乾燥からくるトラブルやが多くなります。
秋分の養生原則「滋陰潤肺」「健脾利湿」「清熱」
残った熱を冷まし(清熱)、乾燥を防ぐ「陰」(血・水)を補って
薬膳では、温燥の【秋分】は温める物はまだ控え目にして、残暑で体に残った熱を冷まし(清熱)、乾燥を防ぐ「陰」(血・水)を補っていきます。
「滋陰潤肺」 陰を補い肺を潤すものを摂って、乾く原因「燥邪」を撃退!
「健脾利湿」 胃腸が弱い、お腹をよくこわす、軟便下痢気味、むくむ、湿疹など「湿邪」に悩む方は特に!
秋分おすすめ食材
迷ったら白い食材
- 小麦粉
- 山芋
- ナシ
- レンコン
- 大根
- 蜂蜜
- 白キクラゲ
- 白ゴマ
- はんだいかい
秋におすすめには白い食材 が多いです。
白い食材は、体を潤す働きのものが多いのですよ。
秋分は《辛いもの好き!》は注意
上手に摂れば風邪知らず
秋は一般的に乾燥が気になる季節
唐辛子、胡椒、シナモン、生姜など香辛料は、からだを温める作用がありますが、
乾燥しやすくなるので、食べ過ぎには注意です。
適度に摂れば毛穴があいて邪気を追い出すので、上手に摂りたいですね。
秋分おすすめレシピ
こねないから簡単。
基本のこねないパン《シロワッサン》
レシピ・作り方>>>
♬ご紹介したrecipeは
おもてなし料理教室
のレッスンのレシピになります。
中医薬膳学についてはこちら
【陰平陽秘(いんへいようひ)】
陰にも陽にも偏らないのが理想。
中医学では、カラダの状態を「寒熱、虚実、表裏」など、「陰陽」に分けてみていきます。
陰陽のバランスの崩れを、漢方薬、鍼灸、推拿、薬膳、気功で陰平陽秘の状態に戻すのが中医学です。陰にも陽にも偏らない平和体質であることが理想なのです。
自分の心と体の状態が、陰に偏っているのか? 陽に偏っているのか? 知っていますか?
そのバランスを調え陰平陽秘することが「薬膳」「漢方薬」
です。