21.大雪(たいせつ)
2024/12/07日
(土)21.大雪(たいせつ)
21. 大雪(たいせつ) 12月7日〜8日
雪が本格的にふる時期
七十二候
- 閉塞成冬 (そらさむくふゆとなる) 天地の気が塞がって冬となる(12/7~11頃)
- 熊蟄穴 (くまあなにこもる) 熊が冬眠のために穴に篭る(12/12~15頃)
- 厥魚群 (さけのうおむらがる) 鮭が群がり川を上る(12/16~21頃)
二十四節気「大雪」の中医学的養生法
冬の睡眠は「早寝遅起」
大雪は早く眠り、ゆっくり起きる「早寝遅起」
冬には、早寝早起きってしない方が良いって知っていますか? 「早く臥し、晩(おそ)く起き、必ず日光を待ち、・・・」(『黄帝内経素問』の四気調神大論)とあるんです。冬は、「早寝遅起」がおすすめなんです。「遅起」とは太陽が出て日の出を過ぎた起床を言います。お年を召して5時起きとか朝が早い方には、ご助言を。
私たちも 特に寝る前に スマホやゲームでブルーライトで夜更かししないように、 陽が出てから目覚めのが理想です。 無理に早起きしないでゆっくり目覚め太陽が出て 気温が少し温まってから動き出しましょう!
寒従脚起、病従口入
中国では、「寒従脚起、病従口入」 (冷えは足元から入り、病気は口から入る)
寒従脚起(寒さは足下からやってくる。)という中医の考え方。足を冷やしてしまうと足だけではなく、経絡(ツボの線)の陽気も損傷しやすくなるため、全身の様々な疾患の原因になってしまうのです。結果、陽気が痛むと免疫力が落ち、感冒などにもかかりやすくなります。 元気に過ごすためには、足を暖かく保つことは大変重要です。
病従口入(病気は飲食物とともに口から入る)と言います。 季節に合い、そして自分の中医体質に合った、五臓にバランスよく入る食事を心がけたいものです。もちろん美味しく食べるための歯もケアも大切に!
冬にNG トマトやキュウリ、レタス、ナス、ニガウリ
中医薬膳では、季節ごとにおすすめ食材があります。(このメルマガでお伝えしています。)裏返せば気を付けていただき食材があるということです。 漢方体質で陽虚体質、(腰が冷えている方)は冬に夏野菜を召し上がらないようにすることです。夏野菜の多くは体の熱を冷やす作用があります。
現代では年中買えますが、トマトやキュウリ、ナス、ニガウリ、レタスなどが冬にNGです。夏にはとてもいい食材ですが、冬に食べると冷えてしまいます。まして火を通さずにサラダなどで召し上がることは冷えを自ら作っているようなもの。女性も男性もお気を付けください。
冬の抹茶はNG。お茶にも注意しましょう。
中国の方は体が冷えるという理由で、立冬から啓蟄の間には体を冷やす作用の緑茶は口にしないそうです。代わりにその間、体を温める半発酵のお茶ウーロン茶や発酵茶紅茶や、プーアル茶を飲むそうです。日本なら緑茶を止め、冬はほうじ茶やいり番茶にするのがおすすめです。緑茶は抗菌作用があるのでうがいとかに使うのは良いかもしれませんね。
大雪の中医学的養生法《補腎袪寒》《補気補血》
大雪節気は陰気が豊かになり、陰虚の人は陰を補える時期です。陰陽バランスをとるよう、心がけましょう。
大雪の時には、《補益》が大切。
お酒は百薬の長。
お酒も程よく。
ただし顔が赤い人や胃腸にトラブルがある人は飲酒は控えましょう。
当然ながら、生ものや冷たい食べ物は控えて。
温熱性の食べ物を食べるように。血液の循環も良くなり体も温まります。
大雪の節気でオススメ食材
- えび
- ワカメ
- もずく・めかぶ
- エリンギ
- ニラ
- 豚肉
- 梨
- 羊肉
- 山芋
- くるみ
- 栗
- お粥
- 黒キクラゲ
- 黒ゴマ
- 黒豆
- 黒米
- 黒ナツメ
大雪おすすめレシピ
♬ご紹介したrecipeは
おもてなし料理教室
のレッスンのレシピになります。
五季 | 五行 | 五性 | 五気 | 五色 | 五味 | 五臓 | 五志 | 五竅 | |
冬 | 水 | 潤下 | 寒 | 黒 | 鹹 | 腎 | 驚・恐 | 耳・二陰 |
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フランス菓子教室 研究家クラス試食タイムより。 おもてなし料理教室 試食タイムより。