12.大暑(たいしょ)
12. 大暑(たいしょ)2024/7月22日
風邪をひきやすい、胃腸が弱い人、慢性の呼吸器疾患の人方は特に必見の大暑(たいしょ)です
暑さもピークに。夏の「土用の丑」は大暑の時期
七十二候
- 桐始結花 (きりはじめてはなをむすぶ)桐の花が(来年の)蕾をつける(7/23~27頃)
- 土潤溽暑 (つちうるおうてむしあつし) 土が湿り蒸し暑くなる(7/28~8/1頃)
- 大雨時行 (たいうときどきにふる) 大雨が時に降る(8/2~6頃)
大暑の養生原則
冬病夏治 ~三伏天~
【平心気】【防中暑】
大暑から 冬の準備はじめましょう!!!!
二十四節気のうち、
一年でもっとも暑さの厳しい時期「大暑」となりました。
夏バテされていませんか?
「大暑」は二十四節気の夏の最後の節気です
一年で最も暑くて陽気の旺盛な時期、大暑。 中医学では、陰陽学に従いこの一番陽気の旺盛な暑い時期に冬に備えて病のケアをします。
「えっ?」 て感じですよね。
でも「冬病夏治(とうびょうかち)」といって、
特に冬に不調になりがちな方は、夏にもきちんと養生しましょう。
理由は、中医学では、人の体も自然の一部(天人合一)、
自然界の陽気も最も盛んになるこの大暑には体の陽気も高まります。
冷え症など陽気が不足している陽虚体質の方
風邪をひきやすい、
胃腸が弱い人、
慢性の呼吸器疾患の人など、
寒くなると辛くなる不調は、
この大暑の時期の旺盛な陽気の力を借り、さらにお灸や中医薬膳や漢方薬などで陽気を補い、
体質ケアして病気にならない身体づくりを。いつも先を見据える、先手先手の中医学です。
大暑の中国の鍼灸科は大忙し
肺経・大腸経のトラブルは三伏天のうちに
三伏天とは
三伏天(さんふてん・さんふくてん)は、簡単に言うと日本の土用のイメージです。
三伏天は、酷暑の时期.夏の盛りの時期。
「三伏」の「伏」には、2つの意味があります。ひとつは「天気が非常に暑くなるため、「伏せた」状態で過ごし、
動き回るのには適していない」という意味。中医学的には、陽の気が極めて高まっているため、陰の気が潜伏している状態も指しているのです。
つまり陰気が陽気に押されて隠れる時期。
体に潜んでいる邪気(暑邪)を今のうちに追い払って冬に備えると言うわけ。 ■陽の気に満ちている夏に、体内の老廃物を排出することで、抵抗力を高めていきましょう。
三伏の時期に汗をかくのは自然なこと。汗は無理に止めないで。汗法は、中医学では治療法の8法のうちのひとつで、身体の悪いものを排出する大切な方法です。
「三伏天」は、夏至から数えて3回目の「庚日」の初日から10日間を初伏、4回目の「庚日」から10日(年によって20日)を中伏、
立秋後1回目の「庚日」から10日間を末伏、 3つ合わせて三伏天と言います。
伏は潜むという意味ですが、伏天では「邪」が潜んでいるという意味。
「邪」とは中国医学五行説での「風、寒、暑、湿、燥、火」のうちの暑邪。
(中医には、この6つの自然的要因が病気を引き起こすという考えがあります。)
三伏天とは、初伏、中伏、末伏の 総称
7月中旬~8月下旬の40日間です。
- 初伏:7月中旬~7月下旬(10日間)
- 中伏:7月下旬~8月中旬(20日間)
- 末伏:8月中旬~8月下旬(10日間)
「三伏天」を五行学説からみると
陰陽五行では、庚は「金の陽」。「かのえ=金の兄」という読みもそれを表している。金は肺が属します。
「金」は、夏の「火」には弱いため、夏の庚の日は注意しましょうということです。
大暑のツボ(経絡調養●)●
三伏天に中国の鍼灸科は大忙し「冬病夏治(トンビンシァジ)」と「三伏貼(サンフーティエ)」
「冬の病を夏に治す」ために、経絡(ツボ)に施すもぐさや貼敷療法などの「三伏灸」
【やり方とケア】
三伏天灸で画像検索。
。
三伏天の庚(かのえ)の日は、十干(中国語では天干という、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 )では7番目。
庚の臓腑は大腸。一方で、三伏天の翌日は十干では8番目の辛の日となり、肺。
よって、 肺と大腸の表裏関係 となる三伏天のの時期は
気管支炎、アレルギー性鼻炎や喘息などの肺経(
呼吸器系統)・下痢、便秘など大腸経(消化器系統)ケアに適した時期なのです。
冬場に喘息、慢性の下痢に悩む方がこの三伏天に中医鍼灸に通うのですね。
だから、 中国では喘息の子どもたちは、この暑い時期三伏天(さんふてん)の時期に、
三伏貼(さんぷくばり)という膏薬を貼ったりするそうです。
中医学では、三伏天に行う鍼灸治療、「天灸」も。「天灸」治療では膏薬を貼る麝香の「貼薬」をするそう。
冬病夏治(とうびょうかち)ができる理由
夏になると、
血管が暑さによって拡張するので、
体内の気血は体表へ拡散しやすくなります。
その為、体内に滞った冷えや老廃物を汗法で排出させるベストな時期です。
中医学では季節を利用したケア方法で、
『三伏貼』はその代表的な一つです。
【三伏貼】とは
『三伏貼』とは、発汗作用のある漢方薬を染み込ませた湿布のことです。「貼る」ものの詳細は、門外不出のようですが、一般的には生姜(しょうきょう)や細(さい)辛(しん)など、
ツボに貼って、秋冬の咳や鼻水、冷え性などの症状を予防するものです。
『三伏貼』 では、 生薬数種類の粉と水分などで練り、
500円玉ぐらいに丸くして背中やお腹側のツボに、
貼り付けていきます。初伏、中伏、末伏の期間内に1回ずつ、合計3回貼ったらその年の三伏貼は終了。
これを3年続けると効果が倍増すると言われています。
ちょうど夏休みの時期なので、お子様用の「冬病夏治」の外来なども人気だそうです。
《黄帝内経 大暑 食補》大暑おすすめ食材
水分補給はまめにしたいですが、冷たい飲み物よりも温かいお茶がおすすめ。
温かいお茶を飲むと汗腺が開き、
体表温度が1〜2度下がります。冷たい飲み物よりもはるかに暑気払い効果が高いです。
- 西瓜
- 牛乳
- 鴨肉
- すっぽん
- スモモ
●●大暑おすすめレシピ●
「三伏天」の時期の中国ではお勧めの食べ物として、
「頭伏餃子、二伏麺、三伏烙餅巻鶏蛋」「三伏天」中国の慣習では、「頭伏」初伏には餃子を食べ、「中伏」には麺類を、そして「末伏」には卵を巻いた小麦粉のお焼きを食べる。
作業1分でかわいい食べやすい【薔薇ぎょうざ】
レシピ作り方>>>
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