8小満(しょうまん)

 

8. 小満(しょうまん) 5月20日〜22日

七十二候

万物が成長して、草木枝葉が繁る時期

  • 蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ) 蚕が盛んに桑の葉を食べ始める(5/21~25頃)
  • 紅花栄 (べにばなさかう) ベニバナが盛んに咲く(5/26~30頃)
  • 麦秋生 (むぎのときいたる) 麦が熟して金色の穂が実り始める (5/31~6/5頃)

小満には脾の強化!

胃腸が弱い人・むくむ人・上げたい人必見!

島国の日本に住んでいると、海に囲まれ湿度も高いので、脾虚(脾の気虚体質)の人が多いと言われています。恩師の中国人の中医師が、日本に来てびっくりしたことのひとつに胃腸薬の テレビコマーシャルがあまりにも多いのをあげていました。そうなんです、何もしなくても、日本にいるだけで 胃腸が弱い人・(顔や体や内臓が・・・)下がっている可能性!

日本では、次の「芒種」が梅雨入りの時期です。そろそろ湿邪対策! 特に浮腫みや湿疹の人は要チェック!

《黄帝内経》24節気養生法=小満=

醒脾強胃、養心安神

小満節気は1年の中で最も人の活動期。 つまり1年の24節気の中で最も営養物質を消耗する時期。

五臓六腑を充分に補益しながら流します!

  1. 清熱
  2. 補陰
  3. 祛湿
  4. 温胃
  5. 補陽

ポイントは脾

《小満/芒種》は「梅雨の養生法」を。


五行学説では、「梅雨」は、木火土金水の五性の中の「土」。

梅雨の時期は「土」の気が旺盛。中医学では五臓の「脾」。つまり梅雨時期は、「脾」の働きが旺盛になり、ゆえにケアが大切な節気になります。

脾が弱いと水の巡りが悪くむくみや水太りに。

「脾」は喜燥悪湿。

雨降りの日や湿度が高いと、体や頭が重だるいとか関節が痛む方!脾弱(ひよわ)です! 中医学の「脾」とは、胃と対になって脾胃として消化器系全般をになっています。

主な働きは「主運化」「主昇清」「主統血」。つまり運化、昇清、統血を主(つかさど)る働きを「脾」と言うのです。

現代医学の「脾臓」とは全く違う概念になります。ちょっとややこしいですが、臓器の名前ではなく「働き」のことを言います。主とは中心となってコントロールしたり調整をすると言う意味です。

A「主運化」

「主運化」とは、食べた物を栄養としてに全身に送り届ける働きのこと。 また津液(水)という体の潤いの水分を全身に運ぶのも「脾」が主っています。 この働きをする「脾」は、「後天の本」や「気血生化の源」と言われます。 なので脾が弱ると「運化」ができなくなる。と、消化をしなくなり、水分も溜まって浮腫みに。それが皮膚に出るのが湿疹。脾を強くすることでケア。

B「主昇清」

「主昇清」とは、食べたものを変化させた精微物質(栄養素)を心肺(上焦)に持ち上げる働きのこと。「脾」によって持ち上げられた栄養素が心肺によって全身に散布されます。ちゃんと散布されないと、栄養がいきわたらないのです。脾を強くすることでケア。

C「主統血」

「主統血」とは、血が血脈から漏れず血脈の中を巡行するようコントロールする働き。この働きが弱ると、アザが知らないうちにできていたり、いろいろなところで内出血します。脾を強くすることでケア。

脾が弱っているサイン

美容の味方・・・脾!
気になる《こんな症状があるとき》は
おすすめ食材で脾ケア

ざっとまとめると、「脾」の働きが低下すると運化失調となり下痢、食欲不振、倦怠、消燥、気虚、血虚になってしまうのです。また津液運化失調になると水が停滞してしまうので、脾虚生湿となり湿邪が溜まります。

脾が弱ると(脾の気虚体質だと)こんな症状がでています。

  1. 下痢
  2. むくみ
  3. 精神疲労
  4. 脱力感
  5. 眩暈
  6. 腹脹や
  7. 気持ちの落ち込み、
  8. 肌や肉のたるみ、
  9. 内臓下垂
  10. 脱肛
  11. オリモノ過多
  12. 多汗
  13. 尿漏れ
  14. 脱水
  15. 血便
  16. 血尿
  17. 不正出血、
  18. 生理出血過多、ダラダラ出血
  19. 内出血(青あざ)

こんな症状に心あたりがある場合は・・・どうすれば・・・。小満おすすめ食材でケア!!

小満には脾を強くするために 「健脾利湿」

対策①小満に控えたいもの

冷たい飲み物・食べ物 (甘いジュースや炭酸飲料、ビール)、脂っこい食事や生もの(サラダ、フルーツ、おさしみなど)、市販の添加物の多いケーキや買ってきたお惣菜、などの食べ過ぎを避ける。(人工甘味料や食品添加物って脾も腎もすごく弱るんですよね。手作りなら安心ですが・・)

対策②水の巡り良くして湿を溜めない食材を

そしてはと麦、緑豆、小豆、瓜類なども健脾の食べ物で、余分な湿邪を利湿します。 「脾」を冷やさない、湿邪を溜めないようにケアして、水の巡りを調えていきましょう。
湿疹など肌トラブルも考慮して、水の巡り良くして湿を溜めない食材を

《黄帝内経=小満=食補》小満オススメ食材

そろそろ湿邪対策!

浮腫みや湿疹の人は要チェック!

湿疹など肌トラブルも考慮して

  1. 豚肉
  2. 冬瓜
  3. しいたけ
  4. キクラゲ
  5. 人参
  6. 菊花
  7. ハブ茶(決明子)
  8. 麦芽
  9. 山査子
  10. ナツメ
  11. ハトムギ(薏苡仁)
  12. 緑豆
  13. ひよこ豆
参考文献:中国最古の医学書《黄帝内経が今の中医学(漢方)のバイブル。 養生法のポイント《》五臓六腑のケア。 以上です。健やかにお過ごしください。 (次回もっとわかりやすく頑張ります!) https://creme-cremes.com/school-recipes/cooking/hummus.html フムスひよこ豆】 ひよこ豆(ガルバンゾー) 帰経脾、大腸 平性 補気補血健脾 消化吸収を助けてくれたり便通を良くしてくれる食材。胃が疲れている時、脾と胃の機能を高め、気を補います。気虚体質、血虚体質、胃腸虚弱の方におすすめ
小満 5/20〜5/22

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